大阪の五ツ星お米マイスター『れいこ』のブログ

大阪市都島区のこだわりのお米屋さん&お酒屋さんに嫁いだ子育中のオカン れいこが、お米のあれこれを綴ります

バケツ稲-衝撃の悲報から新な一歩へ

こんばんは。五ツ星お米マイスターのれいこです。

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前振りから2日ほど。お待たせしました。バケツ稲の衝撃の事実...。
それを教えていただいたのは、丹波たぶち農場さんでの昼食タイム。教えてくださったのは、わたしたち家族のテーブル席にご一緒してくださった農場スタッフさんでした。

高校進学を決める際に、既に農業を志されたというスタッフさん。自分自身が一消費者という気持ちを大切に農業と向き合いながら、疑問と解決を繰り返してこられたそう。なので、わたしのような初心者が持つ初歩の初歩の疑問にも分かりやすく丁寧に教えてくださって。そして、思い切ってバケツ稲のことを聞いてみました。

丹波たぶち農園さんに伺った頃、うちのバケツ稲はバケツに植え替えてから既に10日ほど経っていたのですが、全く芽のようなものが出ず、実は悩んでおりました。娘のがっかりする顔を思い描くと、さらにやるせなくて。

 


「実はバケツに芽出しした種もみを植えて1週間になるんですけど、芽が中々出なくて...」

 

スタッフさんからは、まず積算温度のお話。

 

積算温度とは...
一般的に、水に浸してから積算温度100℃(毎日の平均気温を足して100℃になった時点)になると芽が出ると言われています。ここ数年の4月、5月は気温が低い日が多いので、この時期の芽出しには日数が必要になります。稲は積算温度で成長しますので、これから育てる場合は気温が高い日が多い分成長が早く進みます。 JAグループ バケツ稲の特別サイトより

life.ja-group.jp

 ちょうど農場にお伺いした前には急な冷え込みがあったりしたので、そのせいでしょうか...とお尋ね。すると...スタッフさんからは積算温度というのは日々の気温の累積がただ100度に達せば良いというわけでもないとのお話が。ある一定の気温に満たないと累算に加えられない時もあるみたいと...え〜‼︎‼︎‼︎

続けて、スタッフさんから

「種は昨年のものですか?」

との質問が。あ...。

 

「種は15度以上の温度にさらされ続けると急激に死んでいくという話があるんです。ちゃんと保管されていたものなら良いんですけど、そうでないなら、種自体が死んでいる可能性があります」と。

 

「それや...」

 

衝撃の事実。わたしも含めて家族みんなが納得。サンプルという名のもとに、種にとって全くといって良いほど酷い環境に2〜3年さらされていた、わたしの種もみ。ごめんね。ごめんね。ごめんね。種もみさん...勉強不足で本当にごめんなさい。

そして...あまりの落胆ぶりを気にしてくださったスタッフさんの優しいご配慮で種もみと苗を特別にお分けいただけることに。籾のついたお米が種とはいえ、種屋さんから購入される貴重な種もみ。感謝とともに再スタートをきることと相成ったのでした。

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じゃん。こちらがいただいた種もみ。品種はコシヒカリだそうです。

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そう。娘がじぃ〜っと見つめていた、あの種もみです。こちらは、”環境に優しい”と注目されている稲の病気予防「温湯消毒」も済ませた種もみ。スタッフのお兄さん曰く「苗にしてバケツ稲として育てるには時期が遅い」とのことで、発芽の学習用にと分けてくださったのでした。

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5月22日。火曜日の朝。お兄さんに教えていただいた通り、水を含ませたお化粧用のコットンに種もみを乗せて娘とスタンバイ。「今の時期なら2〜3日で芽が出ますよ」と、仰っていたのだけど...一度 失敗しているので、やっぱり心配。

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娘の観察用にと買ってやったクロッキー帳...まるで変化がなく描き進められなかったクロッキー帳に新しいスタートラインを引こうと、娘の了解を得て観察ノートをつけてみるオカン。

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デザイン→デッサンの間違い?負けじと娘も観察ノート(相方さん曰く...魔人ブウ デザイン...コラコラ)。娘の負けず嫌いな姿勢がなんとも言えず嬉しいオカン。

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1日置いて5月24日木曜日朝の種もみ。一番右下の種もみにアサリみたいな突起物がミョ〜ン...いつの間に?これが芽?イメージと違うようなと思いながら、他の種もみも見てみると...うん?種もみの右肩のあたりの色が変色している?...もっと言えば胚芽のあたりかな。そんなことを思っていた矢先にお兄さんから「うまくいっていますか?」とフォローのメールが。有難い!とばかりに思っていたことをメールでお聞きしてみると「発芽条件が整って胚乳から胚芽に養分が送り込まれているのだと思います」とのご返事!最近、乱視がひどくて確信が持てなかったのですが、うっすら芽らしきものが出ているような気も...

 

因みにお米の構造はこんな感じ

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GUTS スポーツ&ワークごはん塾|お米をもっと深く知る!お米ナビ

お米マイスター全国ネットワークより

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そして今朝。画像が回転してしまっていますが、あの変色していた部分から、ほら。芽が...ひょっこりはん。そして、アサリ疑惑の突起物は緑色に。ようやく芽が出たのだと確信して、娘と大喜びで1日のスタートを切りました。

わたしがなぜ、見誤ったか...もちろん知識が足りなかったのは大前提として、発芽用にと用意したお水が多かったのかなと...今思うともみ殻の色が、ふやけてか段々薄くなっていったのと「なんとか芽が出て欲しい」といった気持ちが思い込みになって見誤ってしまったのだと思います。情けないやら、恥ずかしいやら...でも、こんな一幕も、記録で残しておくことで、いつかどなたかのお役に立てたらと。

発芽には光が必要と思われがちですが意外に光は必要なく、お米の発芽に必要なのは「水」「空気」「温度」だと、改めてお兄さんが教えてくれました。経験は何よりの学びですね。

NHKさんのホームページで稲の発芽の様子が見られる動画を見つけました。こうやってみると、生命ってやっぱり不思議。そして、尊いなぁ。

www2.nhk.or.jp

 

さてさて、バケツ稲も進んでおりますよ。こちらは、また、改めてアップしますね!

定例のご報告

おはようございます。五ツ星お米マイスターのれいこです。

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今年も無事にウサギさんとクマさんのおにぎり作りました〜(*´꒳`*)。

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ニューフェイスはムスメのリクエストでウサギさんウインナーと…チンゲンサイとコーンの甘酢和え。給食で食べたのが美味しかったそうで。ピンポイントやなぁ 笑。きょうは、春の遠足です。お弁当班が大好きなお友だちと一緒だそう。良かったね。何はともあれ、楽しんでおいで〜

丹波たぶち農場さんの視察へ

こんにちは。五ツ星お米マイスターのれいこです。

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オカンれいこが工作をした日曜日。問屋さんのお心遣いで「丹波たぶち農場」さんを娘も一緒に視察させていただけるとのことで、家族で兵庫県丹波篠山まで行ってきました〜(*´꒳`*)

丹波たぶち農場

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さて、農場に着くと、まずは丹波たぶち農場 田渕さんから農場の取り組みと丹波篠山の農業について説明を聞かせていただくところからスタート。

古くから沼地だった丹波篠山は、長い年月をかけ堆積した粘土質の土壌で、栄養豊富。今も尚、多くの動植物を育てる命の源となっています。篠山盆地でも知られる篠山は、周囲を山々に囲まれたすり鉢のような地形で、昼夜の温度差が激しい為、夏場でも夜は冷房いらず。この土壌と気候で農産物は”味”が濃く深くなり、米、黒大豆、小豆、山の芋、栗、茶、松茸などの特産物は特に京都・大阪で上質な高級食材と謳われるようになっていきました。

中でもお米は、丹波たぶち農場さんのホームページによれば、その昔、たわわに実った赤い稲穂が秋風に波のように揺られる景色があまりにも美しいことから、丹(あか)波と名付けらたという話が残っているのだとか
丹波という名称のルーツにお米が登場するほど、古の頃から丹波は米どころだったんですね。時を経て当時育てられていた赤米はコシヒカリへと変わったそうですが、今では美しい黄金色の波を見せてくれるそうで、田渕さん曰く、その情景は今も尚、圧巻なのだとか。

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田渕さんがためになるお話をしてくださってる中、視線をふと娘へと移しますと...一人うしろ向きでスケッチ中。

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トラックに乗せられた苗に興味津々のご様子。

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田渕さんの説明が終わられた後、施設案内では家や宮田さんの田んぼで馴染みのある種籾をマジマジと見つめる娘。頭の中であれやこれやとシナプスが繋がってるかしらんと、今度はわたしが娘に興味津々。お米好きのお客様から時折でる収穫したお米の乾燥の仕方や保存の仕方をうかがった後にはいよいよ苗のもとへ。

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丹波たぶち農園さんの苗代はビニルハウスの中にありました。農法や環境によって過程も様々。この苗たちが田んぼに運ばれ田植えへと繋がっていきます。

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そして、いよいよ、わたしたちも田んぼへ移動。

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美しい情景が広がります。

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おたまじゃくしも気持ちよさそうにわいわいスイスイ

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用意が整ったところで、いざ、出陣!お兄さんのお心遣いで、なんと娘がハンドルを持っております。慣れないわたしたちは、おっかなびっくりでゆっくりヨロヨロ。水面からは見えない土壌には凸凹もあったりで、中々、まっすぐに進みません∑(゚Д゚)。この後、お兄さんが作業されるのを見せていただいたのですが早いし、まっすぐだし...もう、さすがの一言でした。体験では、まっすぐ進むことに殆ど気を取られて田植機の運転が終わってしまったので...

 

「お兄さんは、まっすぐ進むこと以外に気をつけていらっしゃることってあるんですか?」と聞いてみると...

 

「土壌の匂いを感じながら、与える肥料の種類や割合を田んぼごとに考えたりしてますね。あとはガスの出具合を見たりしています」


と。なるほど〜。五ツ星お米マイスターの資格をいただいてから、有難いことに生産者の方にお会いする機会がぐん!と増えたのですが、皆さん、口を揃えて言われるのが「同じ地域でも、同じ生産者さんの田んぼでも、田んぼごとに環境は違う」ということ。土の具合を匂いで感じるというお兄さんのお話もリンクして、ただただ、なるほどなぁと頷いてしまいました。知れば知るほど興味深くてワクワクワクワク。次にお会いする頃には、この辺りは黄金色に染まっているのかな...それまでにも、また、行けたらいいのにな。なんて思いつつ、プログラムは丹波たぶち農場さんで作られたお米の試食とお昼ご飯へと進んでいきました。

そして、この後、お昼ご飯をいただく席で衝撃の事実を知ることになるのですが...それはまた、次回にお話しさせていただきますね


丹波たぶち農場さんでは様々な体験イベントも行われています。ぜひ、ホームページもご覧ください!



丹波たぶち農場さん

〒669-2723 兵庫県篠山市口阪本158−3
TEL.079-593-0545

ホームページ

https://www.tabuchi-farm.jp/user_data/about.php

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オカンの工作

おはようございます。五ツ星お米マイスターのれいこです。

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只今、お米の問屋さんにお誘いただいて、兵庫県丹波篠山の「たぶち農園」さんに田植えの見学をさせていただきにむかっています。

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今回も問屋さんと農園さんのご厚意に甘えさせていただいて娘と一緒。前回、田んぼのスケッチが楽しかったようなので今回もスケッチブックと画材を持っていくことに。この間は手にいっぱい色鉛筆を握って少し描きにくそうだったので、けさは少々、工作をしてみました。

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背の低いペットボトルと背の高いペットボトルの飲み口の方をカッターで切断して

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じゃん!蓋つきの筆立てに(*´꒳`*)

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これをカバンに仕込んで完成(๑˃̵ᴗ˂̵)。

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スケッチブックにも紐を通して、首からかけられるようにしました〜。

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さぁ、田んぼも見えてきましたよ〜。田植えの模様は、また、改めてアップしますね╰(*´︶`*)╯♡

 

 

 

 

 

 

 

クマとウサギとおにぎりと

おはようございます。五ツ星お米マイスターのれいこです。

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昨日は体調を気づかってくださるコメントをブログをお読みいただいている方々からいただき、温かな気持ちでいっぱいになりました。心からありがとうございます!
けさは、昨日お話した「くまさんの力」のおにぎりで朝ごはん。

reicome.hatenablog.comキッチンで握っていると、娘がブツブツと言いながらわたしを観察中 笑。


「ほうほう、手を水で濡らして...ほうほう、指になんかつけて...ほうほう、あぁやって握るのか。で...さいごは指に残ってるお米を美味しそうに食べる...と」

 

こらこら...。ではでは、本題のおにぎり。けさのおにぎりは、きのう炊いたお米をいったん冷凍して電子レンジでチンしたもの。以前はしっかり目に握ることが多かったのですが、お米のことを勉強するにつれて口の中でホロリとごはんがほどけるおにぎりに魅せられて、最近はフンワリ、中のお米が潰れないようにやさしくにぎっています。

最近、これ、いい!って思ったのが、おにぎりをにぎる前のごはんのほぐし。炊きたてのご飯を握る時はしゃもじを使うことが多いのですが、今日みたいな電子レンジでチンした少量のご飯を握る時には、温めたてのごはんを水で濡らしたお箸でほぐしてやってから握ると口の中でのご飯の解け具合がアップして、断然、美味しくなります。「そんなん、前からやってたわぁ」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。素晴らしいです。惜しみない拍手を贈ります!

おにぎりもお米によって雰囲気がずいぶんと変わるもので、はらはらと口の中で解けてご飯の粒が躍るものもあれば、ふんわりもちっとしたものもあって、「くまさんの力」は後者のイメージ。お米を感じて食べてみると、また、面白いです(わたしだけ?)

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さて、来週には娘の遠足があります。

「お弁当に入れてほしいものある〜?」

 

と、聞いてみたら、今年のリクエストもウサギとクマのおにぎりだそうで...相変わらず、おにぎりのリクエストは具ではなくカタチでやってきました 笑

おにぎりでカタチを作ろうとすると、どうしてもギュッギュッと握ったおにぎりになるのですが、それはそれで、「ま、いいか」と。写真のお弁当は娘が保育園に通っていた頃のもので、お弁当デビューのその日から、クマとウサギのおにぎりは定番。保育園の遠足は親の同伴がないので、フタを開けた時に少しでも楽しく、幸せな気持ちになってくれたらと作ったのが始まりでした。懐かしいなぁ。娘が大人になった時の思い出に、このおにぎりたちが出てきてくれたら嬉しいな。

さてさて、もう少ししたらコンテナでお米が運ばれてきます。笑顔あふれる思い出のタネになる美味しいご飯を目指して、お店に並べる準備に入ります!

朝ごはんに、くまさんの力!

こんにちは。五つ星お米マイスターのれいこです。

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気がつけば、随分とご無沙汰をしてしまいした。皆さま、お元気でいらっしゃいますか?わたしは恥ずかしながら少々体調を崩してしまって、ようやく本調子に戻ってきたところ。メッセージをくださっていた皆さま、大変失礼しました。今日からまた、ボチボチと更新していきますので、改めましてよろしくお願いします(*´꒳`*)。

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さて、実は先日の日曜日、大阪のお米屋さんの大先輩方に混ぜていただいて、お米やお米屋さんの勉強をさせてもらってきました。もう、15年も続く勉強会だそう。先輩方の懐の深さと熱さに心打たれる素敵な時間をすごさせていただきました。お誘いいただいて、ただただ感謝で。

 

この日は先輩自らがご用意くださった5つの品種のデータとサンプルをいただいて帰りました。南は熊本から北は北海道までの様々なお米がずらり。わたしたちのお店に無いものばかりで、もう、興味津々。

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そして、けさは「くまさんの力」という、お米を試食することに(๑˃̵ᴗ˂̵)。

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炊きあがりが、コチラ↑

「くまさん」の名に負けず、粒が大きい!旨味と甘味が共鳴するようにお互いを引き立てあう。そんなお味が印象的でした。ちなみに、こちらは熊本県のオリジナル品種。同じくオリジナル品種で先輩の「森のくまさん」につづけ!とさらに改良されて誕生したお米なんてます。

 

改良...なんぞや?と思われましたか?

「改良」それは、昨今の温暖化の気候でも、しっかり育つようにと、さらに追及して暑さへの耐性を向上させたこと。風土の違う、その土地土地で健やかに育つようにと研究して、また、育ててくださる方がいらっしゃっるからこそ、美味しいお米が食卓に届くんですよね。

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試食のあとは…改めて感謝しながら、親子で食べる朝ごはん。一口ごとに、しっかりと味わいながらいただきました。

さぁて、明日はどのお米をいただこうかな♪

初体験のお手伝い「苗代づくり」

こんばんは五ツ星お米マイスターのれいこです。

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こどもの日ですね。皆さま、いかがお過ごしでしたか?
昨日はお休みをいただいて、苗代づくりを見せていただきに奈良の生産者さんの所へ家族と行ってきました。写真の鯉のぼりは大阪市内から奈良に向かう途中の大和川。強い風を楽しむように、たくさんの鯉が元気良さそうに泳いでいましたよ(*´꒳`*)。

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 さて、苗代づくり。今回お声をかけてくださったのは、何度かこちらのブログでもご紹介させていただいたアンダンテ農園さんに農作業指導もされている宮田さん。ご自身は現役を退いたと仰られてはいますが、「カルテック栽培」というカルシウムと微生物(乳酸菌や麹菌ほか)の力で土壌を豊かにして薬に頼らない。という稲づくりを、熱意を持って探求されています。生産者さんよりも、研究者さんとご紹介した方がしっくりとくるかもしれません。

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お約束していた朝9時に宮田さんのところへ伺うと、既に作業が始まっていました。写真のオレンジの機械は「中苗 播種機(ちゅうびょうはしゅき)」。こちらの播種機は備え付けられた二つのボックスを振動させることで育苗箱(いくびょうばこ)に均等に種籾を乗せ、土を被せていくもの。まずはこの播種機を使って種をまいた育苗箱を必要な数だけ用意していきます。

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次に田んぼの端っこ。水の入り口辺りにつくられた畝(うね 細長く直線状に土を盛り上げた所)に育苗箱を並べていきます。この時に畝と育苗箱の間に隙が空かないように育苗箱をぐっと押さえるのが大事なのだとか。こうすることで、苗はきちんと根をおろすことができるそう。それにしても、苗代づくりはどの作業も中腰が多く、それも足を取られる泥の中の重労働。宮田さんのお孫さん方やご近所の生産者さんもお手伝いされ、チームワークで進みます。

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ふと見れば、娘も心ばかりのお手伝い。因みに…風が強くて肌寒かったのでわたしのジャケットを着ております。まるでスタジャンみたいですが 笑。

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育苗箱を並べて終わると、次に二列に並んだ育苗箱の左右の端にワイヤーを刺していき、ネットを掛けるための骨をつくります。

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育った苗が食べられないようにするための大事なネットはピンと張りつつ、風に飛ばされないように、傍らの土をネットの端に盛りながら慎重に。

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ネットが整って水を張り苗代作りは終了。今は農協さんで、苗まで育ったものが買えたり、育苗器といった苗が育つのに最適な環境を電気ヒーターや蒸気で作り出す機器を使って育苗されるケースも多く、苗代を作られる生産者さんも減ってきているそう。本当に貴重な体験をさせていただきました。

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ふと見れば、田んぼにはアメンボの姿が。わたしは見逃しましたが、ヤマトヌマエビも見られたそうです。

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娘はその頃...ポケットに色鉛筆を詰め込んでスケッチしておりました。

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宮田さんはというと...奥様が用意されていたお花を苗代の鬼門と裏鬼門にお供え。奥様のお話によると無事に稲が育つようにと、風習としてお花やお供えものをするのだとか。そして、こういったお供えものをする生産者さんは今でも多いそうです。教えていただいていなければ、きっと知ることのなかった情景。その真摯なお姿に胸を打たれるのと同時に、ピンと背筋が伸びる思いでした。

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さてさて、作業が終わった後は皆さんとご一緒させていただいてのランチタイム。宮田さんの奥さまがつくられた美味し〜いお弁当で楽しいひと時のはじまりはじまり。大きなオムライスにエビフライや唐揚げ。お弁当にはご馳走と一緒に、奥さまの愛情もたっぷり!ごちそうさまでした。

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こちらは仕上がった娘のスケッチ。

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親子ともども、たくさんの学びに満ちた時間を過ごさせていただきました。次は田植えにも呼んでいただけるとのこと。今からとっても楽しみです╰(*´︶`*)╯♡