大阪の五ツ星お米マイスター『れいこ』のブログ

大阪市都島区のこだわりのお米屋さん&お酒屋さんに嫁いだ子育中のオカン れいこが、お米のあれこれを綴ります

あすは節分。

 

こんにちは。五ツ星お米マイスターのれいこです。明日は節分ですね。お取引をしているお寿司屋さんから恵方巻き用のお米のご注文をいただくと、「あぁ、暦の上では春が間近なんだなぁ」って思います。

さて、お寿司と言えば、わたしが結婚する前のお話。今はもう閉店されましたが、大阪市西区の靭公園の入り口あたりに「みやこ」さんというお寿司屋さんがありました。御歳80歳を超えられた大将が奥様とお店を切り盛りされていて、このお店で20代だったわたしは「大阪寿司」というものを初めて知りました。大阪寿司と言えば箱寿司(押し寿司)で、甘めで軟らかいシャリに締めた鯛や穴子、海老が乗っていて。シャリとネタの塩梅の素晴らしさに感動したのを今でも覚えています。一口にお寿司と言っても、握り寿司でおなじみの江戸前もあれば、押し寿司や巻き寿司(「みやこ」さんは、巻き寿司も絶品でした!)で知られる大阪寿司もあって、シャリの味付けも違います。「みやこ」さんへ伺っていた頃は、そんなこともまるで知らず、「大将は甘いのんがすきなんやなぁ」と漠然と思っていたのですが、実は甘めのシャリこそ大阪寿司の特徴でした(大将、ごめんなさい!)。屋台が発祥とされる握り寿司に対して、大阪寿司はお弁当の意味合いが強かったようで、行楽やお芝居のお供だったとか。すぐに食べるわけではない分、シャリも砂糖を多めにしてご飯が干からびるのを防いだのだそう。そして、シャリには木型にはめて押しても潰れない大粒のしっかりした米が好まれたそうです。

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※↑写真はイメージです

明日は土曜日。ご家庭で恵方巻きを作る。なんていうのも楽しいかもしれません。良かったら、わたしたちのお店「ウイン毛馬本店」ものぞいてみてくださいね。