酒粕とみりん粕
こんにちは。五ツ星お米マイスターのれいこです。
今週は土曜日に灘の蔵元、沢の鶴さんの「奈良漬 試食会」。通称「居酒屋 れいちゃん(←家呑み)」で、人気の一品「奈良漬クリームチーズ」をお出しする予定なのですが、本番までに一度家でも作っておこうと今朝はその下準備をしていました(^^)。
さて、皆さんは奈良漬を開けた時に出てくるペースト状の茶色いものの正体が何か知っていますか?これ、実は酒粕とみりん粕を合わせたものに調味料を加えたものなんです。「みりん粕」は、みりんを作る際にできる酒粕のようなもの。みりんの中でも「本みりん」は、焼酎などで蒸したもち米と米麹を合わせ、焼酎を加えて仕込むのですが、これを搾った際にできるのが本みりんの粕。それも標準製法ではなく伝統製法で仕込まれた本みりんの粕のみを「みりん粕」と言い、とっても希少なんです。
と、いうわけで、そんなペーストを捨ててしまうのは勿体無い!ですよね。なので、うちではゴムべらで取って、そのまま用意しておいた豚カツ肉にヌリヌリ。晩ごはんでいただこうと、ただいま冷蔵庫で寝かしております。発酵のチカラは偉大なり!これを焼くとね、また、美味しいんですよ。
それにしても、酒米を米麹と水で仕込めば日本酒に。もち米を米麹と酒で仕込めばみりんになるなんて。お米って、本当に面白いですね。