「ちらしずし」今昔物語
こんばんは。五ツ星お米マイスターのれいこです。
いよいよ、明日から3月ですね。
わたしたちのお店は今日が年度末で朝からバタバタバタ。一段落した先ほど、お雛さまと一緒に飾るお花をようやく買ってきました(^^)。
さて、ひな祭りといえば「ちらしずし」ですよね。と、迷いもなくお話していたわたしなのですが...実は昨日のお昼、相方さんに
「せやけど、なんでちらしずしなん?」
と、聞かれまして...ん?よくよく考えてみると、なんで「ちらしずし」かを考えたことがなかったことに気がつきました。ハマグリのお吸い物にも、ひし餅にだっていわれがあるのに!
で、調べました。
ひな祭りの風習が根付き始めた平安時代頃だそうで、その頃は「なれ鮨」が食べられていたそうです。今では鯖のイメージが強い「なれ鮨」ですが、その頃ひな祭りで食されていたのは海老や菜の花などが使われていたのだとか。そして、いつの頃からか「ちらしずし」が「なれ鮨」の代わりとして用いられるようになり、時を経て今のように「ちらしずし」がひな祭りの定番になったそうです。
さて、当のちらしずし。誕生説は色々とあるようですが、一番メジャーなのが1664年に備前(今は岡山県)で起きた大洪水をきっかけに藩主の池田光政公が出した『一汁一采令』を背景にした説。1日も早い復興を目指して、汁物と副菜を各一品。それ以上を食すことを禁止た倹約令なのですが、そんな中、庶民が抜け道として考えて出したのが混ぜご飯だそうで、これが「ちらしずし」が誕生するきっかけになったとのこと。
時は流れて、こちらはお得意先さまのお祝いで伺った時に食べさせていただいた「ちらしずし」。おしゃれなカクテルグラスに入っていました(^^)。昔の方がご覧になったらきっとビックリされるでしょうね。でも、今も昔も変わらないものがひとつ。「食を楽しむ心」は脈々と受け継がれてるんだなぁと。
さて、今年のひな祭りは、どんな「ちらしずし」にしようかな。