初体験のお手伝い「苗代づくり」
こんばんは五ツ星お米マイスターのれいこです。
こどもの日ですね。皆さま、いかがお過ごしでしたか?
昨日はお休みをいただいて、苗代づくりを見せていただきに奈良の生産者さんの所へ家族と行ってきました。写真の鯉のぼりは大阪市内から奈良に向かう途中の大和川。強い風を楽しむように、たくさんの鯉が元気良さそうに泳いでいましたよ(*´꒳`*)。
さて、苗代づくり。今回お声をかけてくださったのは、何度かこちらのブログでもご紹介させていただいたアンダンテ農園さんに農作業指導もされている宮田さん。ご自身は現役を退いたと仰られてはいますが、「カルテック栽培」というカルシウムと微生物(乳酸菌や麹菌ほか)の力で土壌を豊かにして薬に頼らない。という稲づくりを、熱意を持って探求されています。生産者さんよりも、研究者さんとご紹介した方がしっくりとくるかもしれません。
お約束していた朝9時に宮田さんのところへ伺うと、既に作業が始まっていました。写真のオレンジの機械は「中苗 播種機(ちゅうびょうはしゅき)」。こちらの播種機は備え付けられた二つのボックスを振動させることで育苗箱(いくびょうばこ)に均等に種籾を乗せ、土を被せていくもの。まずはこの播種機を使って種をまいた育苗箱を必要な数だけ用意していきます。
次に田んぼの端っこ。水の入り口辺りにつくられた畝(うね 細長く直線状に土を盛り上げた所)に育苗箱を並べていきます。この時に畝と育苗箱の間に隙が空かないように育苗箱をぐっと押さえるのが大事なのだとか。こうすることで、苗はきちんと根をおろすことができるそう。それにしても、苗代づくりはどの作業も中腰が多く、それも足を取られる泥の中の重労働。宮田さんのお孫さん方やご近所の生産者さんもお手伝いされ、チームワークで進みます。
ふと見れば、娘も心ばかりのお手伝い。因みに…風が強くて肌寒かったのでわたしのジャケットを着ております。まるでスタジャンみたいですが 笑。
育苗箱を並べて終わると、次に二列に並んだ育苗箱の左右の端にワイヤーを刺していき、ネットを掛けるための骨をつくります。
育った苗が食べられないようにするための大事なネットはピンと張りつつ、風に飛ばされないように、傍らの土をネットの端に盛りながら慎重に。
ネットが整って水を張り苗代作りは終了。今は農協さんで、苗まで育ったものが買えたり、育苗器といった苗が育つのに最適な環境を電気ヒーターや蒸気で作り出す機器を使って育苗されるケースも多く、苗代を作られる生産者さんも減ってきているそう。本当に貴重な体験をさせていただきました。
ふと見れば、田んぼにはアメンボの姿が。わたしは見逃しましたが、ヤマトヌマエビも見られたそうです。
娘はその頃...ポケットに色鉛筆を詰め込んでスケッチしておりました。
宮田さんはというと...奥様が用意されていたお花を苗代の鬼門と裏鬼門にお供え。奥様のお話によると無事に稲が育つようにと、風習としてお花やお供えものをするのだとか。そして、こういったお供えものをする生産者さんは今でも多いそうです。教えていただいていなければ、きっと知ることのなかった情景。その真摯なお姿に胸を打たれるのと同時に、ピンと背筋が伸びる思いでした。
さてさて、作業が終わった後は皆さんとご一緒させていただいてのランチタイム。宮田さんの奥さまがつくられた美味し〜いお弁当で楽しいひと時のはじまりはじまり。大きなオムライスにエビフライや唐揚げ。お弁当にはご馳走と一緒に、奥さまの愛情もたっぷり!ごちそうさまでした。
こちらは仕上がった娘のスケッチ。
親子ともども、たくさんの学びに満ちた時間を過ごさせていただきました。次は田植えにも呼んでいただけるとのこと。今からとっても楽しみです╰(*´︶`*)╯♡